普段履きの靴をつくっています。
履く人の足にあった靴をつくってゆきたいと思っているので、基本的にすべてオーダーでの製造になります。足にあった靴、歩行に適した靴をデザインするので、極端にヒールの高い靴や靴のつま先が尖っているような靴はつくりません。ヒールは高くても3センチ程度、つま先のかたちはオブリックトウやプレーントウになります。
また、靴づくりの製法は、修理のしやすさや靴の屈曲性の問題からのりで圧着するセメンテッド製法を基本にしています。ソールの素材には、現在の路面状況に合わせて、革に比べて滑りにくく、耐摩耗性の高いクレープやゴムを使用します。
赤ちゃんの足は大人ほど個体差がないので、できあがった靴を販売しています。といっても、これからちゃんとした骨格の足に成長してゆく大事な時期の足なので、つま先に適度なゆとりがあって指が自由に動かせること、踵に芯を入れて靴の中で足がぶれるのを防ぐこと、モカシンタイプの紐靴でしっかり足に固定でき屈曲性のよいこと、といったポイントを考慮してつくっています。